七五三は「数え年」?「満年齢」?どちらで祝うのが正解?

七五三は、本来「数え年(かぞえどし)」でお祝いする、という風習が残っています。
ただし現代では「満年齢(まんねんれい)」でお祝いするご家庭も増えており、どちらも正しい方法です。

● 数え年とは

生まれた瞬間を「1歳」とし、元日のタイミングで一律1歳年を重ねる考え方です。
昔は子どもの成長を少しでも早く祝いたい、という願いからこの数え方が使われていました。

● 満年齢とは

誕生日が来るごとに1歳増える、今の一般的な年齢の数え方です。

● どちらで祝えばいい?

結論:どちらでも大丈夫です。

ただし、七五三はお子さまの体力・性格・成長に大きく左右されます。
無理なく楽しめるタイミングを選ぶご家庭がとても多く、最近は満年齢でお祝いするケースも少なくありません


誕生月によって、お祝いのしやすさも変わります

七五三は、毎年11月15日ごろが本来の時期ですが、
現代では前後1〜2ヶ月の中でお子さまの体調・気温・撮影スケジュールに合わせて自由に選ぶのが一般的です。

同じ「3歳」「5歳」「7歳」でも、誕生月によっては体力や身長、着物の着やすさに大きな差が出ます。

●例えば・・・ 4月生まれのお子さまの場合

同じ学年の中でも早生まれに比べて身体がしっかりしていることが多いです。
そのため、満年齢の年でも、比較的スムーズに着物が着やすいお子さまが多い傾向です。

例:
・3歳祝い → 満3歳(11月)でOKのケースが多い
・5歳祝い → 袴も嫌がりにくく、当日お参り+食事もこなしやすい

● 例えば・・・11月生まれのお子さまの場合

誕生日がちょうど七五三シーズンに重なります。
着物に慣れていないうちは、満年齢の年だと「まだ幼さが強い」こともあります。

おすすめは:

  • 前撮りを先にして、誕生日月にお参り
  • もしくは無理せず翌年へ持ち越す(=満年齢+1年)

  例:2022年11月生まれ → 2025年11月に「満3歳」で七五三。
  (2歳11ヶ月で祝うより、翌年の方がお子さまが落ち着きやすいことが多いです。)

● 12月〜2月生まれのお子さま(いわゆる「早生まれ」)の場合

3歳の七五三で、満年齢にこだわると「まだ2歳」になってしまう時期があります。
イヤイヤ期と重なりやすく、着物を嫌がるケースが多いです。

1年遅らせて「満3歳の秋」にお祝いする方も多いようです。

例:2022年1月生まれ → 2025年11月に「満3歳」で七五三
(実質、周りより1年遅らせるイメージになりますが、それで問題ありません。)


結論:七五三は「その子が心地よく過ごせる年齢」で選んでOKです

年齢にきっちり合わせることよりも、お子さまがご機嫌でいられるタイミングの方が大切です。

  • 着物が着れるかどうか
  • 長時間の外出に慣れているか
  • 人混みが平気かどうか
  • 写真は好き?苦手?

このあたりに合わせて、お祝いの年を選んでくださいね。

七五三は、子どもの成長を喜ぶ優しい行事です。
どうぞ、ご家族皆さんが笑顔で過ごせる七五三になりますように。

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