染織の里を訪ねてVo.1 「加賀友禅」

加賀百万石の文化と多彩な色どりの加賀友禅のつくり手に出会う。

染織の里を訪ねて

Story1 金沢

【石川県(金沢市)】

日本海側には能登半島や有名な内灘砂丘もあり自然を満喫することもできる石川県。その中心地、金沢市は歴史・文化・規模のどれをとっても「百万石」の城下町にふさわしい独自の伝統文化が今なお息づいています。

金沢城や兼六園、武家屋敷や茶屋街など、当時の面影が色濃く残るちょっと大人向けの観光地が多いのも金沢の魅力です。

今回ご協力いただくのは本加賀友禅「宮野工房」のスタッフの方々です。

今回から皆様に商品の色柄や価格だけのご案内状を作るのではなく、「読んで楽しんでもらいたい」をコンセプトに、産地の人々の思いや、街の雰囲気などをお伝えする、題して「染織の里を訪ねて」を連載させていただきます。第1回は加賀百万石、金沢の本加賀友禅の工房におじゃまさせていただきました。

【本当に全てが手作業で驚きました!!】

本加賀友禅の創作工房の「宮野工房」。14もの行程をほとんど手作業で創作されています。知識としては知っていましたが、あまりにも細かい作業の積み重ねと再認識。

【たくさんの方々の技と知恵の集合体!!】

金沢では染色団地と呼ばれる、職人の方々が集まる工房で、それぞれの方の技と経験で ものづくりされています。

特に図案・下絵・糊置・彩色・地染・友禅流しの6行程はまさに伝統工芸というべきプロの技でした。今後は若い方の育成が課題と宮野先生はおっしゃっていました。

【加賀友禅とは】

※経済産業大臣指定伝統工芸品 ※石川県指定無形文化財

加賀友禅の特徴

  柄 模様上品で落ち着きのある印象。 写実的で絵画調。 自然をモチーフにしている柄が多い。技法友禅のみ。 ぼかしを多用した彩色。
背景武家文化 賢実倹約。控え目。

【加賀五彩~基本となる五つの色】

藍(あい) 臙脂(えんじ) 黄土 草 古代紫

◇加賀友禅の行程

1.図案作成

 作家の感性で着姿を想像して描きます。

2.仮縫い

 白生地を絵羽の形に仮仕立てします。

3.下絵

 生地に直接、図案を元に青花という露草の汁で描きます。青花は水で濡らすと消えてしまいます。

4.糊置き(のりおき)

 下絵の線に沿って、筒から糊を絞り、引いていきます。この糊は糸目糊をいい、染色の時に染料が外に出ない防波堤の役割をします。

5.彩色(彩色)

 加賀五彩と呼ばれる伝統の色を基本に豊かな色を使い彩色します。

6.下蒸し

 彩色した色を下地に定着させるため、蒸します。

7.中埋め

 彩色した部分を地色が入らないよう糊で埋めていきます。

8.地染め

 地色を刷毛で素早く引いて染めていきます。

9.本蒸し

 地色を生地に定着させるため蒸します。

10.水洗い(友禅流し)

 人口川や浅野川などで反物についている糊などを洗います。

11.脱水・乾燥

12.湯のし(ゆのし)

13.仕上げ

14.仮仕立て

【加賀友禅師事系図】

※2017/04/01 染織の里を訪ねてVo.1 「加賀友禅」 アーカイブより一部抜粋

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