絞り浴衣のお手入れ方法
絞り浴衣のお手入れ方法を、全国に店舗を展開する着物専門店がわかりやすく解説。
絞り浴衣を長く美しく着続けるための洗い方や保管方法など、プロならではの視点で大切なポイントを丁寧にお伝えします。
絞り染め特有の風合いを損なわないために、正しいケア方法をぜひご参考になさってください。

「絞り浴衣」特性とお手入れ方法
絞り浴衣は、一般的な浴衣より細い糸で織られた繊細な生地を糸で縛って染め上げ、 そして糸抜きをする技法で ひとつひとつ丁寧に手作業で作らています。
従って以下の点は絞りの特性としてご理解下さい。
- ■若干の「染ムラ」がある場合があります
⇒これは絞り染めの独特の風合いです - ■まれに「小さな穴」があります
⇒生地を絞る際に出来る 「針穴」 です - ■まれに「ヨコ筋」がある場合があります
⇒「くくり糸」 を糸抜きする際に出来るものです
あまりにも酷いものは検品の時に跳ねていますがある程度はご理解下さい - ■まれに「白い糸」が残っている場合があります
生地を絞る際に使用する 「くくり糸」 です
そっと引き抜いて頂ければ大丈夫です。 - ■濃い色のものは色落ちや色移りをする場合があります。
洗濯や着用時には十分ご注意下さい
自分で出来る 「絞りゆかた」 簡単お手入れ
(1) 浴衣を本たたみにして洗濯ネットに入れます
(2) 洗濯機の手洗いコースで短時間洗い、 すすぎは十分に行って下さい
おしゃれ着用の中性洗剤を使用 (漂白剤の入っているものはNG)
色落ちする場合がありますので、必ず単独で洗って下さい
注: 手洗いする場合 「つけ置き」は絶対におやめください。 染料が落ちる場合があります。
(3) 短時間脱水し、 パンパンと叩いて形を整え陰干しします
アイロンは必要ありません。 もしシワが気になる場合は当て布をしてアイロンを浮かせながら軽くかけて下さい。 しっかりかけると絞りが伸びてしまいます。
糊付けはしても構いませんが、 来シーズンまで着ない等長期保管する場合は 「カビ」の原因になりますので 糊付は避けてください。
各店舗で絞り浴衣のシーズン後のお手入れ承っております。 またオンラインショップでは洗濯ネットも取り扱っております。
お気軽にご相談下さい。